January 20, 2008

Our Home Maryknoll House

昨日1月19日のごミサの後のお食事の時に、メリノールの神父様のおひとりが、「このハウスは売られる予定になっています。ただ、6月の総長様の交代の時にまだ売れておらず、次の総長様が違うお考えならば、売られずに済むかもしれません。それまでハウスが売れないように祈ってください」と冗談まじりにおっしゃいました。

冗談まじりとは言いますが、メリノール会のワシントンDCでのホームがなくなってしまうことは、やはり神父様方にとっても一大事です。そして長年、毎月一度の日本語ミサのためにお聖堂やダイニング・キッチンをお借りしてきた私たちにとっても、大切な「ホーム」がなくなってしまいそうで、想像するだけでも寂しい思いがします。

「まぁ何とかなるでしょう」

そんな声が聞こえました。
20年も続いてきたというこのワシントンDCの日本語ミサの集いは、神父様のご帰国や帰天など様々な転機があったにもかかわらず、一度も神父様のいらっしゃらない時期がなかったという、稀有なお恵みを頂くグループなのだそうです。今でも小さなグループの信徒数に比べ、3人もの若々しく、深い思慮と旺盛な向学心と好奇心、そして温かなユーモアに満ちた神父様方に恵まれた私たちが、心の「ホーム」を失うとはとても考えられません。

それでもこの物質的な「家」が、ハウスを提供してくださるメリノール会の神父様たちと私たちを繋ぐ大切な場所であった事実もまた否めません。

祈らずにいられないのは、どんな結果が待っていても、心の弱い私たちがいつも心をひとつに祈る場所に恵まれること。そして願わくば、その機会や頻度をせめて今のように保つことができること。それぞれに故郷を離れた私たちが、祈りを通じて互いに励まし合う心を忘れずにいられること。あとはすっかり神様にお任せする信仰を保つことでしょうか。

祈ることこそが神様と人を繋ぎ、死者と生きる者を繋ぎ、そして生きる人同士を繋ぐことを思い起こすとき、「地上を旅する教会」に力を頂く私たちにとっては、祈る機会そのものが「ホーム」なのかもしれません。


マンハッタンのグランドセントラル駅から電車で1時間弱。そこから車で10分ほどの、ニューヨーク州オシニングにメリノール会の本部があります。パゴタ風の建築は、1920年代からアジアに向かうミッションに情熱を傾けた当時のメリノール会を映すように、東と西の文化の見事な出会いと調和を感じさせてくれます。6月にこの本部に就任される新しい総長様のお考えはどのようなものでしょうか。それまでハウスはメリノール会の手にあるのでしょうか。

そうは言っても、やはりワシントンにメリノールの神父様方が長く留まってくださり、私たちの日本語ミサのグループが慣れ親しんだ場所で、祈り続け、語り合い続けることができるようにと願わずにいられないのもまた本心です。   -yy

1 comment:

Anonymous said...

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